アルジェリア・イナメナスでBPのサイトを襲撃した組織の指導者についてのメモです。
ムフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)、またの名はKhaled Abu al-Abbasは、1972年6月1日生まれ、 アルジェリア中部ガルダイア県出身のイスラム武装組織の指導者で ある。愛用しているタバコはマルボロらしい。
1991年頃にアフガニスタンで聖戦に参加、翌92年に帰国し、 後にAQIM、「イスラム・マグレブのアル・カイーダ」 として知られるサラフィストの聖戦団Salafist Group for Preaching and Combat(GSPC)に加入する。
2012年6月、マリ北部アザワド地域でMNLAとの紛争で死亡 が伝えられるも、7月7日に出された声明文で健在を確認される。
12月初旬にビデオメッセージでAQIMから分派して自らイスラム武装組織「 血の署名団」(別名「サヘル旅団」)を結成を表明した。
(過去に関与したとされる事案)
・2003年2月~3月に、 アルジェリア南部で複数の観光客グループを誘拐
・2007年12月24日、モーリタニアで仏人4人の誘拐および 殺害を首謀
・2008年12月、ニジェールで国連関係のカナダ人外交官2人 を誘拐
・2009年1月、スイス人2人とドイツ人、英国人1人を誘拐
・2011年1月、ニジェールのニアメイで仏人2人を誘拐
過去の経歴を見る限り、また解放された現地人の証言(サイトの構造に熟知していた云々)からも、仏軍によるマリへの軍事介入が始まる前から計画を立てていたものと推測されます。
AQIMを離脱して新しい組織を立ち上げたばかりであることから、身代金で資金を得る、あるいは組織の名声を上げてスポンサーから寄付金を集めやすくするのが目的であったかなというのが私見です。
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