集中したり注意を払っているときに失敗する人は少ない。たいてい、気を抜いていて、深く考えずイージーに繰る時に過ちを犯す。
無意識に不用意にやったことが自らに深い傷を残すことになりかねない。そうならないためには、集中が切れ力が抜けた時に露わになる本性を磨かねばならない。
意識を失った格闘家がなおも体に叩き込んだ動きをとるように、日頃から己の脳の奥に意識付けをしなければならない。
敵は己にあり、自分もまたリスク因子。
困ったことにならないための危機管理、その基本、要諦を3〜4点ほど。
1. 誰かが見ているという意識付け
政治家が失言するのは身内の会合や支持者向けの講演が多いと言われる。記者に囲まれている場で舌禍をやる者はほとんどいない。いつ、いかなる時も、自分が主役であると心構えていれば、気は引き締まるもの。
2. いつも通りは落とし穴
繰り返しと馴れ合いが危機に対する感覚を摩耗させる。いつもやってることさ、みんなやってるさ、で油断して痛い目を見てからでは後の祭り。1と重複する点もあるが、自分を中心に置いて、内側にあるものによって行動を決める。環境に流されるのではなく、環境を見て。
3. 相手を過小評価しない
侮りや慢心はケガの元。
4. 優先すべきを決めて、セーフティファーストで
銃を突きつけられたら両手を上げ、撃たれまいとする。何が大事か、咄嗟に判断するのは難しいから、予め簡単に決めておく。何かを守るには何かを諦める必要が出てくることもある。
付言するなら、ヒューマンエラーは起こり得る、完全な予防策はない、先の事はわからない。
だからこそ、備えあれば憂いなし。
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